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かもと祐一の 活動日記-blog-

司馬遼太郎氏「名こそ惜しけれ」

東洋ゴム工業の子会社東洋ゴム化工品が2014年9月、大阪府枚方市の消防組合の新庁舎に使われる免震ゴムについて、性能が国の基準を満たしているとする虚偽の検査成績書をつくり、出荷先に交付したということで、不正競争防止法違反の疑いで書類送検された件で、12日東洋ゴム化工品に枚方簡易裁判所が罰金1,000万円を言い渡したということ。 罰金の多寡でなく、会社の責任を明確に認定したという点で、大きな判決だ。この事件の後も日本の名だたる企業が品質について不正をしたとする事件が後を絶たない。 日本の製造企業が戦後築いてきた日本製品への信頼に国内外から疑問符をつきつけられる深刻な事態だ。個人的にも文系ながら製造企業に就職させていただいていたこともあり、こうした事件の報に接するにつけ、悔しい思いをしている。 作家の司馬遼太郎さんがその著作活動の中で、日本人の価値体系の根本にあるのは、「名こそ惜しけれ」という精神だと言われていたことを思い出す。 日本企業についても、企業統治とかコンプライアンスとか難しいことはさておいて、日本企業が顧客に提供する高品質や短納期は、「顧客に対して迷惑をかけない」、「顧客の要請に応えることができないというのは、恥ずかしい」という根本的な考えのもとに永年保たれてきたものではなかったか。 時が経ち、忙しい日々やお金を追いかけねばならないという風潮に圧力を受けながらも、企業や社会を構成す … 続きはこちらをクリック

人口減少

 島根県の人口が減少している。ご案内のように日本全体も大都市圏を除いて同じような傾向である。  ちなみに、平成27年度の国勢調査(5年毎に調査)によれば島根県では、平成17年~平成22年の間に▲3.3%、平成22年~平成27年の間に▲3.2%減少している。(▲はマイナスをあらわす。)      H17~H22⇒ H22~H27  島根県 ▲3.3%     ▲3.2%  安来市 ▲4.6      ▲5.5  雲南市 ▲5.6      ▲6.9  松江市 ▲1.0      ▲1.1  出雲市 ▲1.3       0.3  大田市 ▲6.7      ▲7.4  江津市 ▲7.5      ▲4.8  浜田市 ▲2.1      ▲5.8  益田市 ▲4.5      ▲4.6  町村は割愛させていただいたが、海士町の例外を除いては(▲8.0⇒▲0.9)さらにその傾向が強く、出雲地域(▲2.2⇒▲1.9)よりも石見地域(▲5.4⇒▲6.1)の方が減少率が大きい。隠岐地域(▲8.5⇒▲5.0)も減少幅は出雲地域よりも大きい。  それぞれ自治体においては人口構成、動態など異なり、この数字を持って判断はできないことはお断りしておかなければならない。また、人口減少を悪いことと決めつけることもよくないと思っている。自治体にはそれぞれ「これぐらい」というようなバランスがあって、身の丈に合った運営 … 続きはこちらをクリック

「ダブルケア」ということば

 「ダブルケア」ということばを聞かれたことがあるだろうか。世間一般にはあまり馴染みのないことばではないかと思う。ただ、育児と介護のダブルケアと言われれば、「ああ、なるほど」と思われる方も多いだろう。  内閣府の委託調査(平成27年度 育児と介護のダブルケアの実態に関する調査)によると、定義はさまざまであるが、おおよそ「近年、晩婚化、晩産化等を背景に、育児期にある者(世帯)が親の介護も同時に引き受ける」ことを育児と介護のダブルケアという。  同調査の報告書によれば、国内の「ダブルケア」を行うものの人数は約25万人、世帯数は約6万~17万世帯あるだろうと推計されているということだ。  少子高齢化、晩婚化、晩産化、認知症の発症などこれからダブルケアを行うものが増える環境となることも予想される。地域の特性にあった行政の育児施策や介護・医療・保健施策だけでなく、民間事業者、団体、NPO等などとの連携が密に行われなければならないと思う。  かくいう我が家もそのような状況になりつつあるのではと心配している。  「~いつか来た道。~いつか行く道」  ・・・そして、今は師走!

卜蔵孫三郎、卜蔵新田と次代を担う子供たち

今日は長男と安来市総合文化ホールアルテピアで開催された卜蔵孫三郎氏(ぼくらまござぶろう)に関する講演会の聴講と彼の功績を記念した演劇を観賞。 卜蔵孫三郎氏は300年以上も前に今の奥出雲町の鉄師(田部家、桜井家、絲原家に並ぶ)の家に生まれ、安来市の荒島町に移住してきた人。当時荒島にあった日白池を鉄穴流し(かんなながし)の技術を使い埋め立てて新田を開発した偉人。松江藩から開発の許可を受け、地域のみなさんの協力を得ながら16年の年月をかけて開発を完遂した偉業、さらには港や道路の改修、海運業運営などにより残した功績は今でも地域のみなさんの誇りだ。 今回開発された卜蔵新田が日本遺産に認定されたのを機に劇団を結成し、今回演劇を初演、元荒島交流センター長佐々木弘氏の講演会までこぎつけられた卜蔵三代目孫三郎劇団(勝部幸治団長)のご努力には頭が下がる。 こうした活動を通じて地域のみなさんが地域に自信と誇りを持たれ、何よりも次世代を担う子供たちが健やかに成長されることを祈念したい。劇団のみなさん、共催された荒島青年協議会、荒島小学校PTA、荒島地区商工会、後援者のみなさん、ありがとうございました!

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