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映画「たたら侍」が残してくれたもの

 今朝の山陰中央新報を読んでいたら、「『たたら侍』動員20万人 島根県など財政支援 目標8分の1」という記事が載っていた。

 今年5月から全国で上映した映画「たたら侍」が半年間で目標の8分の1の約20万人の見通しとなったということだ。県や7市町でつくる「支援自治体連絡会」が制作費の約10分の1にあたる約1億円を助成し、PRの展開に2,000万円を支援したという。

 同連絡会の事務局長は「当初見込みと比べれば『失敗』は議論を待たない」とコメントされたということ。

 確かに出演者の1人が覚せい剤取締法違反で逮捕され上映ができなかった期間もあるなどのトラブルがあったことは大きな痛手だった。ビジネスとしても厳しい見通しであることは間違いないと思う。

 しかし、そのようなトラブルに直面し、映画をつくる側の人たちやそれを支援する同連絡会やその他の人たちが、なんとか再度修正された映画を上映にこぎつけた努力には頭が下がる思いがするし、その人たちの思いは単に、ビジネスの側面では測れない、貴いものがある。彼らの思いや経験はこれからも残るし、きっと他の場面で活かされるにちがいないと思うのは私だけではないのでなないか。

 さらに、「たたら侍」の映像の美しさは国境や言葉を越えるメッセージがあったと、私は思う。島根の文化、ものづくりの心など、これからもこの映画や映像を観る機会を増やすことにより、日本人はもとより、外国人にもPRを積極に行ってほしい。

 何よりも、島根や地域のみなさんが「たたら侍」を通して、どのような島根の魅力を観てほしいかと一所懸命考えたこと、県外国外にPRをしようと共に努力したことこそが貴いと思う。目には見えないことであるが「たたら侍」は島根に大きな財産を残してくれているのではないかと思う。

 
 

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