2019/03/03 02:15:47 テーマ:政治・経済
経世済民(けいせいさいみん)と言うが、現代語で言えば、世を治めて民を救うということ、政治や経済、行政を良く運営して、国民を守るということだろう。
この言葉に使われている「経」に代表される意味は昔はもっと広い意味だったようだが、経済が国民を守るいうことも一面真実。これがすべてと言うつもりはないけれど。
経済を計る物差しとして良く使われるのが、実質経済成長率。これが高いということは経済が元気で通常であれば国民の懷の中も余裕がもてるということ。
国際通貨基金(IMF)という機関が2018年の日本の実質経済成長率を1.2%と1月に公表した。一方で世界全体が3.7%、先進国は2.4%、新興国・発展途上国は4.7%だということ。(推定値)
日本はバブル崩壊以降低経済成長に悩まされ、ここ数年ようやく経済政策の成果があらわれだしてきたところだ。しかしながら、地方ではその実感があまり感じられない。
しかしながら、目を世界に転ずると先ほどの数字が示すように明るい材料もある。インドや中国を始め、ベトナム、インドネシア、ミャンマーなどのアジアの新興諸国や発展途上国、さらにこれからはアフリカ諸国の発展も期待できる。
これらの国が発展すれば日本のものやサービスを買っていただける彼らの購買力も大きくなって日本には大きなチャンスとなるということだ。訪日観光客の近年の急増もこの一例だ。
地方も国境を越えたお付き合いや経済活動を積極的に行う時代だ。
そうなれば懷だけでなく、こころもゆたかになる。これが、経世済民の究極の目的だろう。