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似顔絵

 先日大阪を訪問した折、時間もあったので似顔絵を描いていただいた。生まれて初めての似顔絵だ。

 写真の自分を見る事はよくあるが、そのままの自分が二次元で復元されるだけ。ああこういうものかなと思うが、似顔絵は画家のフィルター、主観を通して描かれるので、このように見られているのだなと感心した。フェイスブックにこの画像を載せさせていただいたら、よく特徴をとらえているという評価もあり、大体のみなさんにはこのように私の顔を捉えて頂いているのだろうなあと思う。ただ、別の画家に描いてもらったら間違いなく同じようでありながら、別の似顔絵ができるだろう。

 言葉も同じで、意図した言葉や話が、聴き手の皆さんのフィルター、主観を通して捉えられそれぞれに記憶されていく。聴き手のみなさんの生活してきた環境や経験によってその捉え方が違うので極端にいえば、同じ話でも聴き手の数だけ捉え方があると言ってもよいだろう。

 ある意味で言葉を生業とする政治家にとっては厳しい現実であるが、このことを意識しながら話をするのと、しないのとでは大きな違いがあると思う。かく言う私自身、これができているかというと、さにあらず。日々精進である。
 

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